心配された雨もレース中は降られることも無く、薄曇で気温もちょうど良い状況の中、第2戦が始まりました。 今回はシリーズ中唯一の耐久レース。50分21Lapsで行われます。
優勝をかけて望んだ富士スピードウェイでしたが、予選からマシンの調子がおかしい。直線でのスピードが伸びないのです。 「白石さん、いつもの調子じゃないですね。マシンの調子がおかしくないですか?」と他のチームからも心配する声さえ聞かれます。
予選は不本意にも17位で通過。初めての後方スタートという屈辱を余儀なくされます。 本番までの間に懸命に原因を探りますが、どうしても究明することが出来ません。
仕方なく現状の状態で本戦に望むことになりました。 いよいよ決勝レーススタート。
思うようにスピードの乗らないマシンですが、そこは熟練のテクニックを駆使し果敢に追い上げを見せます。 しかしそこへさらに追い討ちをかけるように、決勝レース中に
DSG(※)が故障。4速ホールド状態になってしまいました。 何とかマニュアルシフトに切り替え、レースを続行させます。 しかしさすがの白石ドライバー。マニュアルシフトに切り替え後はラップタイムが逆に2秒も上がります。 結局終盤までに7台を追い抜き、総合10位、クラブマンクラス6位という堂々の入賞を勝ち取りました!!!
今にして思えば、前回の岡山第1戦からマシンの調子が良くなく、そんな中クラブマンクラス3位入賞はドライバーの腕としか言いようがありません。 残念ながら連続表彰台の記録が今回で途絶えてしまい、またマシンへの課題を残す今シーズンとなってしまいましたが、
次戦以降もきっとアグレッシブな走りでレースを楽しませてくれることでしょう!
※DSGとは | DSGRは、マニュアルギアボックスならではの優れた動力伝達効率と、ダイレクトなシフトフィール、スポーティな運転特性、そしてオートマチックギアボックスのような自動変速による快適性を、高いレベルで両立したギアボックスです。
構造的には2組のクラッチとギアセットを並列に組み込み、クラッチ操作やギアシフトを電子制御化したものです。 そのためわずか100分の3~4秒という素早い変速が可能となり、変速時に加速が途切れることのないスムーズ&スポーティな走りを実現します。
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