Radical Flower


ラジカルフラワーとは / 空気触媒とは / 光触媒とは / よくあるご質問 / こんな空間に / 効果 / 実験

商標登録番号第6220740号

1.ラジカルフラワー開発概要

これまで採用してきた光触媒と造花のマッチングは良かったのですが、プリザーブドフラワーのような生の植物から出来ている花に対しては、従来の光触媒コーティングでは問題がありました。大部分の酸化チタンがバインダーに埋もれているため、光触媒効果が激減するとともに、バインダー中の有機成分や基盤を光触媒作用が分解し、自らが剥がれ落ちてしまうのでした。

そこで二層工法で行う光触媒の新技術を取り入れました。この工法では完全無機物バインダーのペルオキソチタン酸が有機基盤への光触媒の作用を完全にブロックすることで基盤を損傷しない事に成功しました。この工法を使えばプリザーブドフラワー等の有機質の造花にも光触媒の効果を付加することが出来ました。

しかし今度は光触媒をコーティングすることによって、ある種のプリザーブドフラワーに変色の問題が起きてしまいました。また紫外線を当てることで反応する光触媒は、紫外線を嫌うプリザーブドフラワーにとって矛盾する問題点がありました。

そこで空気中の水と酸素に反応する空気触媒を使ったさらなる新工法を開発しました。空気触媒は100%天然ミネラルからなる無色透明無臭の液体であり、コーティング後の変色の問題、紫外線の問題をクリアすることに成功しました。

空気触媒を使ったラジカルフラワーは、光の届かない室内であっても、空気さえあれば24時間、半永久的に働き続けます。

 

 

2.      空気触媒とは

シックハウスの原因の一部である有害物質を分解し、消臭・抗菌・防汚・防カビに優れた効果を発揮します。そのパワーは自然の恵み、天然ミネラルによるもので、無色透明・無臭の液体です。消臭効果や抗菌効果は分解反応によるものであり、吸着作用や中和作用によるものではありません。

有害物質の分解は、触媒としての反応原理に基づくものです。空気触媒に含まれるカリウム4040K)が、空気中の水分子に働きかけ、ヒドロキシルラジカル(・OH)と過酸化水素が生成されます。過酸化水素からは、空気触媒中の鉄やチタンなどの遷移元素が働くフェントン反応によりヒドロキシルラジカルが生成されます。

また、過酸化水素から生成されたヒドロペルオキシルラジカル(・OOH)や空気中の酸素を原料とする反応によりスーパーオキシドイオン(O2-)が生成され、このスーパーオキシドイオンも分解反応に寄与します。この空気触媒が生み出すラジカルによる酸化力が細菌やカビに対して有効であり、この反応により細菌を死滅させ、カビの生育を抑制します。

空気触媒は、空気中の水からヒドロキシルラジカルを生み出し、空気中の酸素からスーパーオキシドイオンを生み出します。これらのラジカルが空気触媒の作用発現に重要な役割を担っています。これらのラジカルは役割を終えれば再び水と酸素に戻り、空気中に帰っていきます。空気触媒は空気と空気中の水と酸素を循環させて利用することにより効果を発揮します。

 

3.      触媒とは

正常状態では起り難い化学反応を、そのもの自体は変化することなく、起り易くする作用を有しています。例えば、ホルムアルデヒドを無害なもの(二酸化炭素と水)に分解する反応に関与する触媒として、空気触媒の他に、光触媒(二酸化チタン)が良く知られています。

空気触媒と光触媒はそれぞれの特徴を有しておりますが、空気触媒と光触媒の最大の相違点は空気触媒の作用発現に光(紫外線)を必要としないことです。すなわち、空気触媒は、光が届き難い建物内部や、夜間・物置き等でも空気中の水分があれば24時間効果を発揮し続けることができます。

 

4.      空気触媒と光触媒の比較

空気触媒は触媒の仲間です。シックハウス問題等で有名な触媒では「光触媒」があります。十分な光(紫外線)エネルギーがある場所では、概ね光触媒は空気触媒よりも高い分解力を発揮しているようです。

しかし、シックハウスや消臭・抗菌等を行いたい場所は室内です。光が届きにくい室内ではせっかくの高能力を持つ光触媒もその実力を発揮することができません。空気触媒は光が届きにくい場所、夜間などでも、その場所・時間を選びません。室内ではどのような場所でも、24時間機能し続けます。

また、光触媒の強い分解力は、基材をも分解し傷めるという問題も発生しています。空気触媒は有害物質を分解しても、基材を分解することはありません。やさしさのある分解力です。

 

空気触媒

光触媒

紫外線照射

不要

暗所でも有効である紫外線がなければ効果はない

有機バインダー剤

必要としない

必要とする場合が多い

密着性

洗濯及び擦過に対して優れた耐久性

バインダーの性能に影響される

変色・風合い

変色なし、風合い変化なし

白くなることがある

透明性

無色透明

超薄膜でなければ白濁する

経時的劣化

劣化しない

経時的に劣化することがある

基材の損傷

分解力が緩やかで優しいことから基材を損傷しない。保護膜機能として有効

分解力が強力であり、基材やバインダーを損傷する可能性がある。

 

5.空気触媒の効果

  1. 消臭効果
  2. 抗菌効果
  3. 防カビ効果
  4. 抗ウィルス効果
  5. 防汚効果
  6. マイナスイオンの安定化

 

 

6.長期的に効果が持続

空気触媒の効果が長期間持続する理由は、触媒反応によりラジカルを作り出す作用メカニズムに由来します。空気触媒は、有害な物質(臭いの元・微生物・VOC)に直接対応するのではなく、有害な物質を分解消滅させるラジカル(・OH等)を生成させる能力を持っています。

そのラジカルは、空気触媒の中に存在したり、空気触媒が変化して発生するのではなく、空気触媒の触媒反応力により空気中の水と酸素から生み出されます。したがって、空気触媒が減ってしまい効果が無くなるなどということはありません。もちろんラジカルの生成に関わる空気触媒中の成分にも、それなりの寿命はあると言えますが、その寿命は空気触媒を定着された基材の寿命に比べ、遥かに長期間です。

つまり、基材の傷みや汚れがない場合の空気触媒の寿命とは、基材そのものの寿命と同じと考えることができます。 長期間効果を持続させるためには、空気触媒の能力が維持されることと空気触媒を基材に定着させ続ける必要があります。

空気触媒は他製品で使用される「定着のためのバインダー」を必要としません。空気触媒の有効成分は極微小サイズで基材に固着し易く、また空気触媒中のアルミニウム成分が、噴霧面上に強固で安定な酸化アルミニウムの多孔性の極薄膜を形成することにより、ラジカル生成に関わる成分を定着させ保護する役割を担います。

 

7.安全無害

空気触媒は完全無機剤なので毒性がなく、人体には無害です。学校、病院、レストランや公共の建物などの公共施設にも採用されている安全性に優れた商品で、小さなお子さんがいるご家庭でも安心してご使用いただけます。

 

8.   各種造花での実験

■光触媒(プリザーブドフラワー バラ):花の変色が見られる

■光触媒(プリザーブドフラワー カーネーション):目立った変色は無い

■光触媒と空気触媒:変色の比較が解る。空気触媒には変色が見られない。

■空気触媒を厚塗りと、薄塗りの回数を変えて施工した比較。いずれもオリジナルとの変化は無い。

■サノフラワー:プリザーブドフラワーと同じく有機基盤だが変色、損傷は見られない。

■造花:光触媒、空気触媒共に変色、損傷は見られない。

 

 

9.   目的と用途

空気触媒を使った造花は、花弁に埃がつきにくく、付着した菌類も減少させ、美しさと安らぎと室内の匂いを軽減します。住宅だけでなく病院や飲食店など、あらゆるクリーンな環境を求められる空間に提案できます。

・一般家庭のエントランス、リビング、寝室、トイレ、仏花
・病院のホール、待合室、病室
・ホテル・旅館のロビー、エレベーターホール、客室
・大型ショッピングモール
・水族館、博物館、美術館
・結婚式場、葬祭場
・店舗のショールーム
・レストラン、居酒屋、クラブ
・マンションエントランス

 

 

「ラジカルフラワー」は榊原デザイン一級建築士事務所 榊原正樹の登録商標です。