その6 〜 星を見ながら眠る

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プライベートスペース。
この家の中で最もこだわった空間である。
別荘にこもって仕事をすることもできる。もちろんゆっくり昼寝をすることもできる。
夜は静かなこの地にて星を見ながら癒やされるのである。

星・・・
ベッドに横たわって何が一番癒やされるのか。
周りに一切明かりのない漆黒の闇夜には、まばゆいばかりの星空が広がるのである。
ベッドから見上げた天窓を通して、それらの満天の星空を眺めながら夢を見る。

西洋檜を全面に貼った、複雑な造形を生み出すこの空間を、「星形天井」と私は呼んでいる。
部屋の照明は全て間接照明で、「星形天井」にもスポットライトが向けられている。

急勾配なこの屋根を支える構造材はすべて表しとして、さらに入り組んだ造形を醸し出している。
何処から眺めても星マークのイメージである。このプライベートルームのコンセプトは、まさに星空による癒やしなのである。

日中はドーマからの光が、いくつもの筋を投げかける。林の中を通り抜ける光の筋は生き物のように常に動いている。
シーリングファンが部屋の空気を緩やかに循環させる。高い天井もこれによって常に快適環境に保つことが出来るのである。

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